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お茶の水小学校の授業研究会&諏訪内・ベレゾフスキーのコンサート等【藤田ゆかり】

2017年7月03日

6月最終週にあったこと、感じたこと、考えたことをつらつらと。

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6月27日に、お茶の水女子大学附属小学校の授業研究会(図画工作)と講演会に参加させていただきました。

昨年度2月に行われた第79回教育実際指導研究会の一日(全二日)に参加させていただき、
音楽の授業を拝見して感銘を受け、ぜひもっと学びたい、チャンスを逃したくないとの思いで、
今回は図画工作の授業を見学させていただきました。
お茶の水小学校では、新教科「てつがく」を実践されています。
共働して学ぶ→共同性を育むシチズンシップ教育→交響して学ぶシチズンシップ→てつがく
へと研究活動を重ねていらっしゃり、
図画工作科の先生も、造形活動を通して児童へてつがく的な問いを働きかけるような指導案でした。

?班に分かれて創作活動をし、別の班の作品を鑑賞し、良いと思った班へ個人で投票する。
?票の集まった班、集まらなかった班、それぞれを皆で鑑賞し、意見を出す。
?すると、票の集まらなかった班の作品もよく思えてくる。
    二回目の投票、票が動く。
ーーーーーーーーーーーよさ っていったいなんだろう......
子ども達は自分自身に問い続ける。
問い続けるということが哲学へつながる。

といった内容でした。


その後に行われた協議会へも参加させていただき、
お茶の水小学校の他の科の先生方、校長先生のお話しをお伺いし、
大変貴重な学びとなりました。
その中で、特に心に残ったことは、
『芸術教育で重要なのは、言語化出来そうで出来ない 境を感じること』
『なんかいいね!って思うけど、何がいいのかは言えないけど......』
『自分じゃないクラスの誰かが〈◯◯だからいいよね〉と言ってくれて、〈そうそう!それが言いたかった〉というような経験をすることではないか』
というお話しでした。

私は普段のレッスンでも、上記のような状態になることがあります。
まさに直近の土曜日、ト短調メヌエット(BWV Anh. 115)のレッスンで、
最初の響き、短三度のあの響き、たまらなく美しいけど、
適当な言葉が思い浮かばない、言葉で伝えられないけれど、
生徒さんと(なんてきれいなんだろう)という気持ちが共有出来た時、
とてもすっきり、嬉しくなるのです。

この説明出来ない よさ を、日々感じていたなか
客観的に子ども達を見る立場にいたことで、
また、先生方のお話しを伺うことで、自分自身の思いに気がつくことが出来ました。

そして、この よさ について、バーバル、ノンバーバルについて考えるなかで、
諏訪内晶子・ベレゾフスキーのコンサートへ。
とても美しかったし、エネルギッシュだったし、繊細な部分もあって、
すごかった。
特に、プロコフィエフの<5つのメロディ>ははじめて聴いたのですが、
心に残りました。
アンコールも沢山演奏してくださって、会場全体大喜び、一体となった夜でした。
ご一緒させていただいた ひろみ先生、母や妹とこの思いを共有出来て
(今、感動を共有出来て嬉しいと感じている自分)を認知しました。
子ども達にもこういった喜びを感じて欲しいな、どうしたらレッスンを通して実践できるかな......
どんな方法があるかな......と考えながら家路へ。
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リトミック教育の創始者ダルクローズの、
『音楽のための教育であり、音楽による(あらゆる分野への)教育である』
という言葉は、いつもどんな時にも通じているなと感じます。

お茶の水小学校での授業研究会では、
哲学を通して、他者を承認し、自分自身も幸せに生きて行く、
生きて行く力を育んでいらっしゃるんだと思いました。

私もそういう音楽教育を実践していきたいと考えています。
どんな指導案がたてられるかな......考え、問い続けて行きます。

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